やっと世界遺産登録ですね。
私にはこのお山、特別な思い入れがあります。
長い人生の中で見たあの時の富士山は、鮮烈なイメージの中で今でも雄大でたおやかな姿がはっきりと目に浮かびます。
幼少の頃に少し、それと仕事関連で2年ほど御殿場に住んでいたことが有ります。
毎日、毎晩、様々な富士山のお姿愛でていました。
1日として同じ姿有りません。
ドライブして多くの角度、位置から見ると本当に様々な美しいお姿見せてくれます。
このようなスタイルの山は世界でも希少で類を見ないでしょう。
時として荒々しく、時として女性的でなだらか、雲や太陽光で神々しく、屹然と佇み、四季折々で幾重にもイメージが異なる
なんて素晴らしく不思議な地球大地の創造の産物。
世界遺産というより・・・・・
地球遺産と言っても過言ではないでしょう。
もう、今となっては大昔の話ですが・・・・
仕事とVISAの関係で4年ほど日本に帰国できない時期が有りました。
米国のイミグレーションから通知が来て、東京赤坂のアメリカ大使館でインタビューを受けろと帰国命令。
また米国に戻って来ないといけないのですが、4年ぶりに1月間のバケーションを取って帰国する事になり、ユナイテッド航空で成田に向かっていました。
11時間以上の飛行時間と時差の影響、高高度での飲酒で少しボーっとしながら窓の外を見ていました。
機内アナウンスで成田到着時間予告アナウンスが流れました。
4年ぶりの母国です！
4年ぶりの日本です！
頭の中に外国での4年間が激流に翻弄される笹船のようにくるくると舞います。
その時までは・・・・
ただ到着を待つ乗客の一人でした。
ふと窓の外を見ると、雲の切れ間から黒い地表が見えその先に・・・・現れました！
富士です。
無言で見入りました。
ただ、茫然と富士にのまれました。
涙が、がんがん湧いてきます。
止まらないです。
他の乗客が居なかったら、嗚咽していたでしょう。
怪訝そうに見られても構いません、涙を拭く事も無くただただ富士を見つめました。
ああ〜〜俺って日本人なんだなーーーー
俺ってちっぽけだけど、帰る国が有ったんだな・・・・
その時、強烈に思いました。
普段、日本国内で暮らしているとあたりまえの事が普通すぎてある意味鈍感になっています。
自分が日本国民であること、素晴らしい文化を誇る日本人である事。
日章旗を見ても、単なる旗にしか見えませんが、その時の自分の周辺環境、状況次第であの単純な図形
紅白の色彩に特別な意味を見出せます。
南半球のちっぽけな小島の空港で見た、飛行機の日の丸。
外国人だらけの中、日本人は私だけ・・・でも目に写った日の丸がどれほど頼もしかったか。
国外に居る事で強く日本を感じます。
シートベルト着用サインが点灯。
着陸態勢に入り、どんどん高度が低下し窓の外に成田の管制塔が見えます。
景色が迫り主翼のフラップが跳ね上がりエンジンの逆噴射音が響きます。
タイヤが滑走路を踏んで、キュルっ！と音が聞こえました。
日本です、日本に帰って来ました。
もう涙が枯れるほど・・・
やっと涙を拭きました。
富士山も日本を象徴するまれに見る世界に誇る神々しいシンボルです。
いつまでもその雄大で美しい姿を守り、のちの時代に延々と引き継ぐことがとても重要で我々の使命と思います。
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OSとIEの相性の問題みたい？ すんませんな〜〜。
